【参加レポート】台湾開催”Better Business Forum”で登壇しました
5月3日、クラフは台湾・台北にて開催されたBetter Business Forum(主催:台湾政治大学、協賛:B Lab台湾)にて登壇し、約300名の参加者を前に私たちの「事業活動を通じて社会に貢献する」取り組みについて講演しました。
社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対する国際認証「B Corporation(以下B Corp)」。
本イベントには世界各国のB Corp企業、そしてB Corpに関心のある企業や学生など、約300名が集まりました。台湾をはじめとした各国のB Corp認証企業のリーダーの講演、現地B Corp認証企業らのブース展示など、様々なコンテンツが企画されました。
クラフの「事業活動を通じて社会に貢献する」取り組みを世界へ発信
クラフは、世界各国のB Corpが取り組みを紹介するセッションに参加させていただき、社内でB Corp 認証をはじめ社会貢献活動の管掌を担う村上が代表して講演を行いました。
プレゼンテーションの冒頭では、クラフの紹介に加えて宮崎県が向き合う社会課題について説明しました。「地方」と呼ばれる地域が長期的に直面している人口流出の問題が、地域の活力や企業・市民の雇用など、様々な影響を及ぼしているという構造的な問題に触れました。
次に、私たちの取り組みとして、標準化・仕組化、採用・育成、そして地域への還元についてご説明。従来、エンジニアのスキルに大きく依存していたセキュリティサービスを、標準化と仕組化によって誰にでもできる作業へと変えることに成功しました。そして未経験者を積極的に採用し、十分な時間をかけて育成する取り組みによって、地方に多くの雇用を生み出してきました。さらに、私たちは培った経験や知識を内部に留めることなく、学校や公共団体などと連携して地域へ還元しています。
最後に私たちの成果を共有しました。これまでにたくさんの仲間と共に成長し、宮崎から150名規模の情報セキュリティ企業となることができました。国内有数の規模を誇っています。成長した社員がエンジニア、マネージャーや組織活性化など様々な役割で活躍しています。そしてこれらの取り組みがB Corp認証における「Workers」(従業員)領域で高く評価され、昨年2023年9月にB Corpに認証されました。
他の登壇者と共に実施したパネルディスカッションでは、どのように経済的成長とのバランスをとっているのか、今、学生に向けてどのようなアドバイスをするか、といった質問をいただきました。
講演中は熱心にメモや写真を撮られる方も見られ、講演後には参加者の方々との議論が弾む場面も。課題先進国と言われる日本で私たちが感じる課題感は、他国にも共通するところがあるということを学びました。
現地のB Corp企業のブースを視察 直接お話を伺いました
講演と並行して、会場では B Corp企業によるブース展示が行われていました。
同行したクラフ広報・管理チームもブースを視察。展示企業の多くは飲食メーカーやアパレルメーカーなど、クラフとは異なる業界の企業。それぞれの企業の社会課題へのアプローチについて、直接お話を伺いました。
あるアパレルブランドでは、国内生産にこだわり、地元のサプライヤーから積極的に調達したり、NGOと連携して地元の人々をトレーニングしたりといった取り組みをされているそうです。
ふりかえり
クラフとしては初めての国際イベントへの参加。宮崎発の情報セキュリティ企業クラフの取り組みを多くの方に共有させていただき、「この取り組みは我が国でも活用できるのだろうか?」「ぜひ情報交換を」など様々な反応をいただくことができました。「ビジネスの力で社会を良くする」そんな共通の価値観を持つ方々が世界各地から集まり、お互いの経験や知見を共有し、そこから新しい繋がりやコラボレーションのきっかけが生まれる。そんな熱量の高いコミュニティのあり方を、実感するイベントとなりました。
日本でも注目度が徐々に高まっているB Corp。私たちの「地域にIT人材を輩出する」「誰の手にもセキュリティがいきわたる社会をつくる」取り組みや今回の取り組みを活かして、ムーブメントの活性化に貢献し、事業活動を通じて企業がより良い社会の実現に貢献する文化の醸成へ寄与していきます。